アルゴ号航海日誌〜臼田道成

〜〜第1回アルゴ ボサノヴァ教室ライブ感想文にかえて〜〜



5月28日。

天気予報によれば、当日は「雨」のはずだったのだがどういうわけか「晴れ」。
そのせいか、それとも雨でもこれだけ集まったか、さだかではないが大入満員、立ち見続出の大盛況。
私は会場となったアコースティックハウスJAMではもう数十回もライブを行なってきたが、これだけの人間があの店にいるのを初めて見た。2階席まで一杯、階段にも座っている。ステージから見ると、まさに「鈴なり」の状況。
まったく、ありがたいことです。
教室を開講して一年余。個性豊かな生徒達がようやく、その個性に見合ったそれぞれの曲を選択できるようになったこの頃。
その時期を見計らって、年の初め、私は発表会を計画した。
みな、発表会を目的にこの教室に通い始めたわけではないがここ数ヶ月、この日のためにそれぞれ2曲だけに集中して練習してきたのは事実。
もういい加減にしてほしい!こんな苦労をするためにこの教室に入ったんじゃない!
そこまで追いつめられた生徒も、ひょっとしたらいるかも知れない。
人前で演奏したことのない生徒は私が考える以上に不安であったことだろう。
そんな彼ら、彼女らが、当日、みごとにやってのけてくれた。
緊張の余り、ギターを弾く指が止まってしまった生徒、
思わず声が上ずってしまった生徒、
何度も最初からやり直す生徒。
すべて、OK.
彼らは決してあきらめず、最後まで演奏しきったのだから。




音楽は時間と空間の友達。
彼らは震えながら、力みながら、音楽を時間と空間に解き放ってくれた。
純粋な「音楽への愛」がその場にふりまかれていたような気がする。
こんな時にウマイ、ヘタを云々するのはこの上ない無粋。
実際、うまくなりたいだけなら他へ行ってくれ、とこの教室の主宰者は思っている。
もちろん、できるだけうまくして進ぜるけれどね。




最後に、キザな言い方なのは承知の上で、私は言う。
「アルゴ」とはギリシャ神話に登場する大遠征をおこなう船の名。
私(臼田)は50人乗りと言われるその船にたった一人で乗り込んだが数年の間、ついぞ乗組員を見つけることはなかった。しかし今気がついてみるとこのアルゴ号には20人の音楽を愛する得難い生徒達が乗っているではないか。
であるなら、アルゴ号はさらに進まねばならない!
capitao(船長)である私は、正しき方向へargonautas(アルゴ号乗組員)を導かねばならない!
というわけで、臼田、かなりいい調子になってます。
準備から相当張り切ったので、終わったばかりの今、疲労、脱力、飲酒、で言葉も酩酊気味か。許したまえ。
6月、立派にアマチュア演奏家となった生徒達と再会するのを楽しみにしている。





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